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レトロ東京を訪ねる旅〜建物編?

せっかく東京に住んでいるのだから、
都内の貴重な建築物を見て回ろうと、
数年前から夫婦で都内を散策しています。

今日は、皇居北の丸から日比谷・銀座を散策してきました。

まずは、東京都近代美術館工芸館へ行きました。
東京都近代美術館にほど近い、
皇居乾(いぬい)門の前にあります。
工芸品を中心とした展示をする美術館なので私好みです。
現在、「ジュエリーの今:変貌のオブジェ」展が開催されています。

戦前から戦後、現在活躍中のアーチストによる
オブジェのようなアクセサリーの数々が展示されていました。
私は、戦前のクラシックな指輪が素敵だなあと思って見とれていました。

まさに、DECORAさんの世界でした!

実は、この東京都近代美術館工芸館の建物は、
旧近衛師団司令部庁舎です。
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明治43(1910)年、陸軍省の建築技師:田村鎮による設計で、
2階建て煉瓦造りで、正面中央の玄関部に小さな八角形の塔屋をのせ、
両翼部に張り出しのある簡素なゴシック様式の建物です。
レトロ東京を訪ねる旅〜建物編?_a0198521_19385384.jpg

現在は美術館なので、陸軍を偲ばせるものは
ほとんど残っていませんが、外観は当時のままです。
この下の写真、中央2箇所の四角いところに、
陸軍の☆のマークをモチーフにした意匠が残っていました。
レトロ東京を訪ねる旅〜建物編?_a0198521_19385348.jpg

中央階段を上ったホールのシャンデリアも当時のまま。
とても軍隊の建物とは思えません。
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こちらも当時のままの中央階段。
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実は、この近衛師団司令部庁舎は、
日本のいちばん長い日』(半藤一利著:映画もあり)でも登場します。
昭和20年8月15日に宮城事件という、
終戦に反対する一部陸軍青年将校による
クーデター計画がありました。

青年将校は近衛師団にも決起をお願いしようと
森近衛師団長を説得に訪れますが、
計画に反対され、逆上した青年将校が
森師団長を殺害してしまいました。

この原作、映画を何度も繰り返し読み観ているので、
その現場あたりと思われる場所に来たときは、合掌しました。

                          つづく
by nonkinaahiru4 | 2006-11-04 22:11 | {ヒヨコ}レトロの旅
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