昨日は、今月で公開が終了になってしまう
横浜に係留されている貨客船「
氷川丸」を見学してきました。
日本郵船会社が作ったシアトル航路就航の第1船。
昭和5(1930)年竣工。
昭和7年、喜劇王チャップリンが、
昭和12年、英国訪問の帰国途上カナダより、
秩父宮ご夫妻も乗船されたことでも有名です。
昭和16年11月には、海軍に病院船として徴用、
終戦後は、復員・引揚者の輸送に使われました。
昭和28年7月、シアトル航路に復帰し、昭和35年に引退。
昭和36年から生まれ故郷の横浜港に係留されていました。
北太平洋の荒波を238回横断したそうです。
この船の人気の秘密は、
一流シェフによるお料理が大変美味しかったそうです。
チャップリンが泊まったときなどは、
チャップリンが大好物な天ぷらを食べてもらおうと、
シェフに天ぷらの老舗まで修行に行かせたほどだそうです。
そのおもてなしは、ホテルのようです。
この船は、
アール・デコ様式が採用され、
設計とインテリアはフランスの
船室デザイナー マーク・シモンが担当しました。
照明器具や手摺、ドアなどの意匠図。
アール・デコの特徴である、
流線型やジグザグ模様などの幾何学模様が
至るところに施されています。
珠玉の装飾、アール・デコデザインは、
照明器具にも見ることができます。
つづく